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【解決事例】介護施設入所後の親族介護費は認められるか

交通事故により重度障害を負ったとき、自宅で親族が介護を担う場合もあれば、介護施設に入所するときもあります。

自宅で親族が介護をしているときは、親族の介護費は1日あたり〇円(障害の程度、介護の内容によって増減します)で損害として認められます。

それでは、介護施設入所後、介護施設に出向いた親族の介護費は認められるでしょうか。

加害者は「施設に入所すれば親族による介護は不要である。」として賠償義務を否定します。

しかし、被害者の身心の状態や介護の内容を説明し、介護施設入所後も親族による介護を必要とする事情を明らかにしていくことで、認められることもあります。

交通事故で四肢麻痺(後遺障害等級1級1号)となり、自宅に戻ることは難しく、病院退院後、有料老人ホームに入所した方の代理人になったことがあります。
有料老人ホームに居住しながら、訪問介護、訪問看護、訪問診療などを利用し、生活をしていました。
しかし、24時間介護士看護師常駐という有料老人ホームに入所したからといって、誰かが被害者に24時間付き添っている訳ではありません。
また、精神の安定を保つために親族の付き添いを要する事情もありました。
そのため、親族は毎日施設に通い、被害者の体調管理を行い、介護も担い続けました。
訴訟になりましたが、介護事業所や医療機関に支払った費用はほぼ全額、施設入所後の親族介護費も1日あたり3000円ではありますが支払う内容の和解が成立しました。

重度障害を負うと、事故直後は治療のことだけで精一杯ですし、退院後にどのような介護体制とするかでも心底悩みます。
状態がある程度落ち着いたところで賠償交渉が始まりますが、最終的な解決を見るまでには時間がかかります。
今後どうなるのかという不安を抱えながら交渉・訴訟を行うことは大変な負担ですが、裁判所や加害者を説得していく作業が大事です。

(弁護士 橋本治子)

当事務所で解決してきた事例の一部をご紹介させて頂きます。

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